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【弁護士が解説】労働条件を一方的に変更された場合の対処法

2021.03.23

労働条件は、労働契約の重要な内容であり、労働者と使用者の合意によって決められるべきものです。
しかし、実際には使用者が一方的に労働条件を変更してしまうケースも少なくありません。
そのような場合、労働者はどのように対処すればよいのでしょうか。
本記事では、弁護士の視点から、労働条件を一方的に変更された場合の対処法について解説します。

労働条件の一方的変更とは

労働条件の一方的変更とは、使用者が労働者の同意なく、労働契約で定められた労働条件を変更することを指します。
具体的には以下のような事例が挙げられます。

  • 基本給や手当の減額
  • 労働時間の延長や休日の削減
  • 職種や勤務地の変更
  • 退職金の減額や廃止

このような変更は、労働者にとって不利益なものであり、原則として認められません。

一方的な労働条件変更が認められる場合

ただし、例外的に、以下のような場合には、使用者による一方的な労働条件の変更が認められることがあります。

就業規則の変更による場合

就業規則の変更により、労働条件を変更する場合、以下の要件を満たせば、個別の労働者の同意なく変更が可能とされています。

  • 労働者に周知させること
  • 労働者の受ける不利益の程度、労働条件の変更の必要性、変更後の就業規則の内容の相当性、労働組合等との交渉の状況等を総合考慮して、合理的であること

ただし、賃金や退職金など、労働者にとって重要な権利に関する不利益変更の場合、より慎重な判断が求められます。

経営上の必要性がある場合

会社の経営状況が悪化し、人件費の削減が不可欠である場合など、経営上の必要性が認められる場合には、一定の範囲で労働条件の変更が認められる可能性があります。
ただし、その場合でも、変更の必要性や内容の相当性などが総合的に判断されます。

一方的な労働条件変更への対処法

使用者から一方的に労働条件の変更を告げられた場合、労働者は以下のように対処することが考えられます。

使用者との話し合い

まずは、使用者に対して、労働条件の変更に同意できない旨を伝え、話し合いを求めましょう。
変更の理由や根拠、代替案の有無などを確認し、互いに納得できる解決策を探ります。

労働組合や労働基準監督署への相談

労働組合に加入している場合は、組合に相談し、団体交渉を求めることも有効です。
労働組合がない場合は、労働基準監督署に相談し、指導や助言を受けることができます。

法的手段の検討

話し合いでも解決しない場合は、弁護士に相談し、法的手段を検討することも必要です。
裁判所に訴えを提起し、労働条件変更の無効や損害賠償を求めることができます。
ただし、訴訟はコストと時間がかかるため、慎重に判断する必要があります。

まとめ

労働条件の一方的な変更は、原則として認められません。
使用者から不当な変更を求められた場合は、まずは話し合いを求め、それでも解決しない場合は、労働組合や労働基準監督署、弁護士などに相談し、適切な対処を検討しましょう。
労働者の権利を守るためには、毅然とした態度で臨むことが重要です。

弁護士 里村 格

執筆者

梅田新道法律事務所 所属

弁護士里村 格

経歴

  • 2005年大阪府立北野高校 卒業
  • 2010年京都大学法学部 卒業
  • 2012年京都大学法科大学院 卒業
  • 2014年弁護士登録(大阪弁護士会)

所属団体

  • 大阪弁護士会

TEL06-6316-8824

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