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契約書内容を変更する覚書のサンプルフォーマット
「法改正の内容を契約書に反映するため覚書を締結することになったが、どのような内容が適切だろうか。」
「覚書を交わすのではなく、新しい契約書を締結する方法もあると思うが、覚書の方がよいのだろうか。」
このように、覚書についてお悩みの方は決して少なくありません。
このページでは、企業法務にまつわる数多くのテーマのなかから、覚書とその雛形・サンプルテンプレートをご紹介いたします。
■覚書とは
覚書とは、一般的に、ある契約書について変更することを合意した書面のことをさします。
ただし、覚書というタイトルであっても、それ単体である取引についての規定を定めた契約書となっているケースもあるため、タイトルだけでその内容を判断することは避けた方がよいでしょう。本ページでは、既存の契約書の内容に変更を加える覚書について扱います。
■覚書の作成で注意するべきポイント
覚書の作成にあたって注意するべきポイントは、どの契約書の、どの部分を、どのように変更するのか、を明確に規定することです。
たとえば、覚書で変更する契約書について、「取引基本契約書」のようなタイトルだけ記載していても、取引基本契約書をいくつか締結しているケースもあり、特定できていないということがあります。そのため、何月何日付で締結した契約書についての変更の覚書なのか、日付や目的による特定が重要になります。このように、変更部分以外にも注意する必要があるため、変更前の契約書を手元で参照しながら作成することをおすすめいたします。
■覚書の雛形・サンプルテンプレート
覚書の雛形・テンプレートを下記に記載しております。覚書の作成にあたって、作り方や書き方が分からないという方も多くいらっしゃいます。下記の雛形・テンプレートは、一部加筆修正を行うことでご利用いただけますので、ぜひご参照ください。
覚書
○○○○株式会社(以下、「甲」という。)と〇〇〇〇株式会社(以下、「乙」という。)とは、〇〇〇〇年〇〇月〇〇日付で甲乙間で締結した「〇〇契約書」(以下、「原契約」という。)を、以下の通り変更することに合意する。
1.原契約第〇条第〇項を以下の通り読み替える。
「〇〇〇〇」
2.原契約その他の条件に変更はないものとする。
本覚書の成立を証するため本書2通を作成し、甲・乙記名押印のうえ、各1通を保有するものとする。
〇〇〇〇年〇〇月○○日
甲:○○県○○市○○区○丁〇〇番○○号
〇〇〇〇株式会社
代表取締役 ○○○○
乙:○○県○○市○○区○丁〇〇番○○号
〇〇〇〇株式会社
代表取締役 ○○○○
里村総合法律事務所は、大阪を拠点とし、覚書作成や審査をはじめとして、企業法務に関するご相談を広く承っております。
企業法務についてお悩みの方は、里村総合法律事務所までどうぞお気軽にご相談ください。
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弁護士里村 格(さとむら いたる)
大阪の東天満の里村総合法律事務所に所属する弁護士です。
誠実・丁寧・公正を心掛けて,ご依頼者様にとって有益で納得できる解決を目指します。
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- 所属団体
- 大阪弁護士会
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- 経歴
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2010年 京都大学法学部 卒業
2012年 京都大学法科大学院 卒業
2014年 弁護士登録(大阪弁護士会)
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- 執筆・監修
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「三士業の実務がクロスする相続事案の解決力」 清文社 (共著)
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