01
アルバイトでも不当解雇の慰謝料はもらえる?
アルバイトやパートタイムの方で、「次から来なくていい」と言われたなど、突然の解雇でお困りの方もいらっしゃると思います。結論から申し上げますと、アルバイトでも不当解雇にあたることがあります。パートタイム労働者など非正社員であっても、法律上は「労働者」にあたる以上、法規制の対象になるからです。
アルバイトであっても、労働契約法に反する解雇(解雇権濫用)や、就業規則に反する解雇があれば、違法な解雇として無効となります。解雇それ自体はやむを得ないものでも、解雇をする場合には解雇予告または解雇手当が必要であり(労働基準法20条)、30日前までに解雇予告をするか、30日分以上の賃金相当額の解雇手当を支払わなければ解雇は無効です。「次から来なくていい」は法的には無効だということになるでしょう。
解雇が無効となった場合、雇用が存続していたことになるので、賃金相当額の支払を請求することができます。また不当解雇により精神的損害を被った場合には、慰謝料を請求することができます。もっとも、アルバイトなど非正社員としての雇用形態の場合、正社員ほど厚い保護は受けることができません。解雇に関して、正社員の方とアルバイトの方が違うポイントをご紹介します。
まず、アルバイトの方は、契約書などをみれば記載があると思うのですが、多くの場合契約期間に定めがあります。1年から3年が契約期間とされることが多いです。この期間満了を理由として雇止めをされてしまうと、解雇が有効と認められてしまうケースも多いです。ただし、5年など長期間にわたって更新され続けている方などは、契約が有期から無期に転換されていることを主張できる場合(労働契約法18条)や、雇止め法理の適用(労働契約法19条)などで、不当解雇になる可能性もあります。さらに、業績悪化などによる整理解雇などでは、正社員の方よりも不当解雇とは認められにくい傾向にあります。
里村総合法律事務所は、大阪府を中心とした関西にお住まいの皆さまからの法律相談を承っております。業務分野としては、企業法務、不動産、離婚、借金、相続、労働問題など幅広いジャンルに対応しております。
身のまわりのことでお悩みのことがございましたら、どうぞ気兼ねなく当事務所までご相談ください。
02
当事務所が提供する基礎知識
Basic Knowledge
-
賃料増額・減額請求
■不動産価格の変動等による賃料増額・減額請求の流れ賃料の増額・減額を請求する権利は、借地借家法32条により認め […]
-
NDA(秘密保持契約...
「取引先から新製品の開発に向けてNDAを結びたいと言われた。NDAとはどのような契約だろうか。」「事業提携の検 […]
-
不当解雇を弁護士に相...
不当解雇とは、会社(使用者)が法律違反や就業規則違反の方法・理由により一方的に労働契約を解約することの総称です […]
-
不当解雇での慰謝料・...
不当解雇の主張が認められ、解雇が無効になった場合、労働者ができる請求としては主に3種類あります。労働契約上の地 […]
-
立ち退き拒否をされた...
不動産の賃貸借契約の際に、賃借人が不動産を占有していた場合、賃貸人は賃貸借契約の終了によって、不動産の立ち退き […]
-
売掛金が回収できない...
売掛金の回収は、会社の円滑な経営において大きな役割を担うものです。しかし、時として売掛金の回収が遅延してしまう […]
03
よく検索されるキーワード
Search Keyword
04
弁護士紹介
Lawyer

弁護士里村 格(さとむら いたる)
大阪の東天満の里村総合法律事務所に所属する弁護士です。
誠実・丁寧・公正を心掛けて,ご依頼者様にとって有益で納得できる解決を目指します。
-
- 所属団体
- 大阪弁護士会
-
- 経歴
-
2010年 京都大学法学部 卒業
2012年 京都大学法科大学院 卒業
2014年 弁護士登録(大阪弁護士会)
05
事務所概要
Office Overview